昨日はSVの後藤さんと念願の刺繍の町Simiatugに行ってきました
家から4時間 バスをふたつ乗り継いでようやく着いたその町は
山に囲まれた ほんと何にもない小さな町でした
そこに行くまでの道がこれまたすごかった
急な山肌に彫刻刀で溝をつけましたって感じの
舗装されていないガタガタ道
日光のいろは坂なんて子ど向けの遊園地に感じちゃいます
そんな道を満員のバスの通路で倒れないように踏ん張り立って2時間半
でも窓の外には息をのむ雄大な景色が広がっていました
踏ん張りながらも胸が高鳴っていました
それは目指す町に対してというよりも
今見えている景色そのものへの興奮でした
初めて登る山で出会う雄大な自然を前にしたときの
あの胸がいっぱいになる感じ
そして自然の厳しさと恩恵を
日々身近に感じながら暮らす人々がそこにいる
同じエクアドルにありながら
普段私が生活している町とは流れている時間や空気が違うような
そんな気さえする光景が広がっていました
いくつもの峠を越えてようやくSimiatugに着くと
数えるほどしかない家や商店の玄関はことごとく閉まっていて
そう。。。お目当ての手工芸ショップも
はっきり言って墓参りの人たちしかいませんでした
そういえば今日は日本でいうお盆でした・・・
小一時間ほど小さな町をうろついたでしょうか
あっという間に町を制覇しちゃいました
再びショップに戻ると隣の建物に人影が
そこにいた男性に手工芸品を買いに来たことを伝えると
ショップの人に電話をしてくれ 待つこと1時間
インディヘナのお姉さんがバイクの後ろに乗せられて登場
かくしてめでたく獲物にありつけた私たちでした
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町はこれで全部です |
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人はこれで全部です
・・・うそです |
全ての用事が済んだのは午後2時半
帰りのバスは5時までないと聞かされ茫然と立ちつくす私たち
この町でできる暇つぶし・・・
ボーっとしながらバスを待ちました
バスを待っていると見る見るうちに雲が下がってきて
今にも町が雲に覆われそう
そのうちボーっとできなくなるほど寒くなってきました
ようやく5時半ごろ着いたバスに乗り込むと
今度は乗客を乗せたままタイヤ交換が始まりました
雲と闇の中、朝来たあの崖道を
適当と思えるタイヤ交換したばかりのバスが走ると思うと
その状況に少々おびえながら
「どうか無事にたどり着きますように・・・」と祈るようにバスに揺られました
時折椅子の上でジャンプしかけるほどの揺れを感じながら一時間ほど走ったころ
「ぶっしゅー ぶっしゅ ぶっしゅ」と前方から嫌な音が・・・
げ。。。パンク?
はい真っ暗闇の山奥でパンクでした
交換したタイヤとは別のタイヤでしたが
バスはスペアタイヤを持っていなかったようで
後ろにいたトラックからスペアタイヤを借りていました
好奇心から私も降りてタイヤ交換の一部始終を見届けました
ここでまたしても「知らぬが仏」のフレーズが↓
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これがパンクしたタイヤ |
はずされたパンクタイヤには「溝」があったという痕跡が全くないほど
つるっつるでした
まじ つるっつる の つるっつる!
30年以上生きてきて初めて見ました こんなタイヤ
タイヤの常識を覆すタイヤです
「タイヤ」と呼んではいけない気がします
これは恐ろしいです
雨の日のこいつ。。。
想像するだけで身の毛もよだちます
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溝が残っているスペアタイヤが頼もしく見えます |
そんなこんなで予定よりもだいぶ遅い帰宅となってしまいましたが
何はともあれ命が無事でよかったぁ
行きの景色を見たときにはChonちゃんやあじちゃんを連れてきたいなぁって思いましたが
帰りのタイヤを見たときにはその考えを改めました
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刺繍の町で買った小物(一部)
子供の部屋に置きたいです(まだいませんが) |
あっという間の5連休
明日からまた学校ですが
祭りムードはまだまだ続くとさ