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2011年2月28日月曜日

悪魔の鼻

始発駅のあるAlausi(あらうし)という町に前泊し
「Nariz del Diablo(悪魔の鼻)」という名の列車に乗ってきました

今日は朝から、私たちの思いが天に届いたような快晴
列車の切符を購入した後
朝市を見学して発車の時間を待ちました
Alausi
朝市でHierba(食草)を売る母さんたち
写真撮りまくり
おもいっきり観光客です
いい感じのご夫婦です
クイ(ハムスター系)
寒そうに抱き合っていました
Alausiは先日いったZarumaのような山間にある小さな町で
朝の澄みきった空と鳥のさえずり
地元インディヘナの人々のゆっくり流れる空気感は
どれも心休まるものでした



この「Nariz del Diablo」は国内でも結構有名な観光スポットなようで
同じ車両にはドイツやニューヨークといった
外国からの観光客がほとんどを占めていました

一昔前までは列車の屋根に乗車でき
いわばNariz del Diabloの風物詩でもあったようですが
ある事故をきっかけに今はそれが禁止となったそうです
残念。。。

それでも車窓から見える景色は格別で
山と列車というあこがれのツーセットをたっぷり堪能してきました
木造の列車で谷を走ります
スイッチバックする直前
直後、左の線路に切り替わります
折り返し地点で休憩
高台のカフェテリアから
旅のメンバー
カフェテリアにて
今日見た息をのむような素晴らしい景色は
私を含め観光客にとってはいわば非日常で
何か特別な物のように感じますが
ここで暮す人々にとっては
生きていくために必要な条件の一つとして
いつでもそこにある日常なんだなぁと

自然と共に生きる生活に観光業が入り込むことで
変わっていく、失われていく何かがあるような
先日スペインの遺産調査員に同行した時にも
ふとそんなことを思いました

自然や町並み、そこで暮らす人々の昔からの生活と観光業との両立
とても難しい課題です

2011年2月27日日曜日

旅路(5日目)最終号

充実した旅の最終日は
El Guaboから国内最大の商業都市グアヤキルに移動し
Ambato行きのバスで一気にシエラを目指しました
GuayaquilからAmbatoまでは約6時間半
エクアドルを半分横断する形で車窓から移りゆく景色を堪能しました
El Guaboは民家のすぐ隣からバナナ農園が広がります
The Ecuadorです
太平洋岸のコスタから山岳地帯シエラへ向かう途中の内陸では
湿原地帯も、様々な水鳥や水牛の姿も見ることができました

道路の両脇はバナナんバナナんバナぁナん♪
知っていましたか?バナナの木からはたった一本だけ
太い茎のようなものが伸び、そこにバナナの房がもっさりなっています
なのでバナナの木一本につき、実を保護する袋が一つぶら下がっているという感じです
上手に説明できないのが悔しい・・・・

シエラへと標高を上げていくと
風景が一変しました
遠くにチンボラソが見えてきました
標高約4000メートル地点
周辺には民家も点在
おぉ~
赤道直下で万年雪を冠る
エクアドル最高峰チンボラソ山(6310M)
格好良すぎです
本当にたくさんの表情をもつエクアドル
気候や景色だけでなく
地域によって気候や文化の歴史が異なることで
そこに住む人々の雰囲気や人柄も違うように感じました

最初にも書きましたが
今回の旅で前よりももっとエクアドルが好きになった私です

2011年2月26日土曜日

旅路(4日目)

丘の上からの夕日がとてもきれいだったので
朝日も期待して早起きしたもののあいにくの天気

こう山ツアーも次回へ見送り先を急ぐことに
テルミナル前の食堂でZaruma名物Tigrillo(てぃぐりーじょ)を食べ
Mchala(まちゃら)行きのバスに乗り込む
Zaruma名物「Tigrillo」
プラタノベルデ(料理用緑のバナナ)
卵、チーズの組み合わせ
結構私好み
Machala到着後タクシーで海岸沿いにあるPuerto Bolivarへ行き
そこから小型船に乗り数キロ先に見える小島Jambeli(はんべりー)へ
なぜか私には救命胴衣、ありませんでした
向こうに見えるのがJambeli
仮の船着き場でジャンプ下船
最後は浅瀬で船が進まず、降り場の手前で着岸
ひょんなことから島に住む独り身のおじさんと仲良くなり
ビールをおごってもらいました
海を眺めながらおじさんの昔話や
ちょっとうそくさい自慢話を聞いて島に2時間滞在
砂浜では犬も無邪気に遊んでいます
セビッチェ・ミクスト(エビ、貝)
冷えたビールが最高でした
帰りはこの島に通う若医者ディエゴと来た道を戻り
次の目的地へ行くためのバス停まで案内してくれ
最終宿泊地、隣町のEl Guaabo(エルグアボ)へ


この旅で出会った人たちは
どこに行きたいの?と聞いてくれたり
目的の場所まで連れて行ってくれたり
次の案内人を探してくれたり
見ず知らずの旅人にとても親切で
たくさんの人たちに導かれるようにして進んだ旅でした

おっと、まだ続きが・・・
最終回  次号へ続く

2011年2月25日金曜日

旅路(3日目)

3日目
世界のたった3か所でしか見ることができないという大木の化石を目指しPuyango(ぷやんご)へ

隣国ペルーの山が5キロメートル先に

そこでスペイン人の世界遺産調査員
INPC(INSTITUTO NACIONAL DE PATRIMONIO CULTURAL)直訳:文化遺産の国際組織?
の二人と出会い旅が面白い方向へ
現地のガイド以上にガイドしてくれる調査員
スペイン語、全部理解できたらなんぼ面白いことか・・・
遺産調査員Felixと大木の化石
4年ほど前までは自由に触れたようですが
現在は見学コース用に木道が敷かれ
そこから降りてはいけないことになっていました
その後そのまま二人にくっついて文化遺産が残る別の町Zarumaへ
Zaruma(さるま)は山間にある小さな町ですが
木造の古い建築物が立ち並ぶ何とも言えないしっとりとした景観は
国の文化財に指定されているだけでなくユネスコ世界遺産にも申請中
文化視察を目的に訪れる観光客も少なくないとか
市長室の窓から
泊まった部屋の窓から
小樽のような坂の町
古い木造建てが並びいい雰囲気です
市長さんや市職員に文化遺産の貴重さを熱く語るFelix

二人に同行し
市長さんや市の職員と町を視察した後
市長室隣の会議室でプロジェクトにかかわる打ち合わせ
???私ここにいていいですか???
人生最初で最後の経験だったでしょう
出会いの不思議と面白さを感じる一日となりました

すっかり気に入ったZarumaで3日目の夜を過ごすことに


次号へ続く

旅路(初日・2日目)

前よりもエクアドルが好きになった今回の旅
そんなエクアドルの良さを少しずつ皆さんにも紹介できればと思っています



土曜朝4時15分
気合いで起床
最低限の身支度を済ませタクシーで空港へ
飛行機で首都からエクアドル最南端の州Lojaへ一気に南下
天気も良く雲の上に顔を出す朝日やアンデスの山並みをほれぼれと眺める 


Lojaからタクシーとバスを乗り継ぎ先輩隊員二人が活動するZamoraへ
痛いくらいの日差しを浴びながら町を散策
首都から700キロ以上離れた地での協力隊らしい生活を垣間見る

空が高く感じたなぁ
町を一通り回り尽くした後 Zamora名物「カエル」をいただく
カエルの後ろ脚(二匹分)
時折肉間に顔をだす血管にどきっとするものの
鶏肉よりもしっとりしていて美味!
Zamoraでの温かなおもてなしに感謝し二人に別れを告げ
世界的長寿の町で知られるvilcabamba(びるかばんば)へ
Mizzyさん一押しのドイツ人が経営する宿で初日の夜を過ごす
標高約1500メートルの部屋からの眺め
食事も部屋もマッサージも満足度100
さすがMizzy一押しでした


二日目
Media Noche(真夜中)という名の黒い馬にまたがりアンデスの山道を3時間半
その最高のシチュエーションに感無量
360度 大好きな山に囲まれ
大好きな馬に揺られて
時には川を渡り
感動しっぱなしの3時間でした
心地よい疲れとお尻の痛さを残し
夕方Lojaのバスターミナルで後藤さんとお別れ
ここからは一人旅


次号へと続く

2011年2月24日木曜日

旅は情け ひとは心

金曜日の夕方から始まった5泊6日の旅
数時間前、無事家に帰ってきました

今回の旅で感じたことは
「旅は情け 人は心」

これまでスペイン語に対して弱腰になっていた自分から
心の持ちようを少し変えるてみると
出会いの数が膨らみました

旅先で出会った多くの人々の親切が
私を素敵な旅路へと導いてくれた
そんな5泊6日間となりました


写真もたっくさん撮りました
旅の様子は明日ブログにアップしたいと思います

今日は明日に備えて早めに床につきますね
それでは またぁ

2011年2月18日金曜日

今日嬉しかったこと

今日はいくつか嬉しかったことがありました

一つ目は
果物釣りの教材が、空き時間の子ども達の遊び道具になったこと

授業をきっかけに
友達と一緒に遊ぶ雰囲気が自然とでたこと
楽しく数を数える機会ができたこと
教師としては嬉しい産物です


二つ目は
マテオ君が、私の意図を読み取る場面が出てきたこと

「さぁTrabajo(課題)するよ~」と言ってその写真を見せると
これまで課題に取り組んだリビングの椅子に自分から向かったこと
また、ひとつの課題が終わるごとに抱っこ遊びをしてもらえるという流れを理解し
終わると自ら私の胸に飛び込んでくる!
その時の表情は憎らしいほど可愛いんです

小さなステップだけど、その喜びは大きいものです


三つ目は
後藤さんのお家に隣県から二人の隊員(藤子ちゃんとあきこちゃん)が来て
おいいし御夕飯を一緒に食べたこと

今夜のごちそうはもちろん全て後藤さんの手料理
こういう機会もあと数回あるかないか・・・と思うと切ない気分になってしまいますが
本当においしいお料理にお腹も心も満たされて帰ってきました


時が経って思い出すと平凡な一日かもしれないけど
もっと時が経つと思い出せない一日になるかもしれないけど
今日の私にはほんわかいい一日でした


明日、後藤さんの病院でバザーをした後から旅行に出かけます
帰ってくるのは翌週水曜日の予定です
それでは 気をつけて行ってきまぁす

2011年2月16日水曜日

第2回 果物釣り大会

先週の第1回「果物釣り大会」に続き、今日は大会第2回目
前回は私がT1(授業者)として進行しましたが
今回は担任の先生にバトンタッチ
さすが流暢なスペイン語には子どもたちの反応もよく
前回以上に楽しい授業になりました

今回はふたつの数の比較を全体のねらいとし
2人1組の対戦式に


子どもたちは前回の流れやルールを覚えていて
期待以上に積極的に参加してくれました

授業の楽しさもさることながら
数字の視写や数の「多い/少ない」の概念も
少し目標に近づいた感触がありました



教師の醍醐味は子どもの成長
と同時に
隊員の醍醐味は伝わる喜び

ほんの少し感じることができた今日でした


2011年2月15日火曜日

首都での週末parte2

昨日の続き

日曜の午後
待ち合わせのデパートで一人ふらふら歩いていたら背後から「ニーハオ!」って
振り返るとそこにアジア人が
すぐさま「私は日本人です」と返すと
相手の女性も「私も日本人なんです~」って
その後ろにはさらに二人の若い日本人女性が
自然と「どうしてここで生活しているの?」って話になり
3人はエホバの布教活動に来ているとのこと
長い人で6年、短い人で7ヶ月エクアドルにいるとか
布教活動の対象はなぜか中国人と言うことで
私、日本人にも中国人と間違えられたみたいです

ちなみに私は勧誘されませんでした

そうこうしていると待ち合わせの時間に
そう、マテオ君とお母さんが自閉症教育専門SV隊員のFさんに会いたいということで
その仲介役を頼まれていたのでした

マテオ君、お母さん、親戚のおばさんと私でFさんのお宅にお邪魔し
自閉症について、マテオ君について、色んなお話をしていただきました

マテオ君のお母さんは
自分の育て方が悪い影響を与えたとか
親の細胞を移植することで改善するとか
よそで聞いた不確かな情報をFさんに確認していました

Fさんはお母さんにこう言いました
「お母さんの責任では絶対にないから心配しないで。
今でもはっきりと解明されてない自閉症の原因は、神様だけが知っていることだから。」と

さらに療育のポイントをいくつか伝え
「後はかおりがしっかりやってくれるから」みたいなことも。。。
一瞬責任の重大さにうろたえそうになりましたが焦らない焦らない

帰り際、Fさんに深く感謝するお母さんの様子を見ながら

3月で帰国するFさんの意志を少しでも受け継いで 
目の前で困っている子どもたちや家族の力になれたらなぁと

またしてもFさんからやる気と勇気をもらった私でした

ちゃんちゃん

2011年2月14日月曜日

首都での週末parte1

土曜の朝いちで後藤さんと首都キトに向かいました

今回の目的は
今週の金曜日に後藤さんが勤める病院でバザーを開くために隊員から集めた不用品を連絡所に取りに行く
これが第1の目的だったはずなのに・・・

諸事情により結局ほとんど役に立てず
後藤さんとは別に帰ってきました


土曜はこんな一日でした

10時ごろ連絡所に着き
小腹がすいた私たちは、晴れた空の下アイスを食べながらデパートへ
幸せだねぇ~って♪

後藤さんは病院で使う、私は学校で使う文房具を買い
その後、キト在住の先輩方と約束していたホテルへ
その中にあるレストラン その名も「楽しい」で
寿司をお腹いっぱい食べました

寿司を作る(握ってなかった)エクアドル人
←カニカマ
スモークサーモン→
やっぱり日本で食べる寿司が一番だぁ
石狩鍋! $21(約1700円)
説明:鮭、豆(野菜?)、豆腐の入った味噌味のスープ
その後またぶらぶらと買い物をしたり用事を済ませ
夜は旧市街にある「La ロンダ」へ


ここは夜からお店が開く、まさしく「夜の町」です
白で統一された外壁に映る外套の光が美しく
夜の雪まつりを歩くような、何とも言えないわくわく感
しかも甘酒みたいに「Canelazo(かねらそ)」という温かいお酒がここの名物
雨で冷えた体をホッと温かくしてくれました



翌日曜日はこんな一日でした

朝の仕度をして後藤さんとパン屋さんへ
買ったパンをかじりながらキトの市場までてくてく
幸せだねぇ~って♪

しこたま食材を買った後いったん連絡所へ戻り後藤さんとお別れ
搬入搬出。。。全くお手伝いできずごめんなさい

その後私もザックを背負って砂時計とタイマー探しの旅へ
デパートでタイマーを発見したも高くて手を出せず・・・
収穫なしで別のデパートへ

次の目的は・・・
説明すると長くなるので今回はパス
疲れたので今夜はもう寝ます
続きはまた明日

お休みなさい

2011年2月12日土曜日

発表会

同僚に、障がいのある方々の発表会があるから見に行こうと誘われ
夕方から近所の文化会館に行ってきました

一般高校生の劇から始まり
目の不自由な方々の歌
バンド

最後に養護学校在籍の児童生徒による踊り
と、約3時間ぶっ通しで楽しませていただきました

目の不自由な方々による歌
バンド
子どもたちによる踊り
3人とも配属先の難聴学級の生徒です
最後にみんなで
学校以外の時間でこういった習い事をするような場所があることに感心しました
さらに踊っている時の子どもたちや出演者の表情がとてもいきいきとしていて
何だかすごく嬉しかったです

地域でこれだけの取り組みができるなら
学校の行事ももっともっと工夫できるのではと

いい刺激をもらって帰ってきました