今入っている初等学級の先生に翻訳を手伝ってもらって
ロシアの童話「大きなカブ」のスペイン語版を作りました
初めは紙芝居で、と考えていたのですが
動きをつけたいと思ってパネルシアター型にしてみました
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ついにカブが抜けたあと、みんなでカブを食べているシーン |
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パネルシアターの台(背景)は机を横に立てかけて |
先日私が見本(になってないけど・・・)で読み聞かせた時は
子供たちはへたくそなスペイン語に????って顔で聞いていたけど
今回はその役を担任の先生にバトンタッチして
私はカブを動かす助っ人にまわりました
さすがスペイン語なめらか!!!
子供たちも2度目で流れをなんとなくわかっている!!!
カブを動かしながら子供たちの表情や、台詞を口ずさむ様子を見て
ワクワク、ゾクゾク嬉しくなりました
配属先には、知的には高く理解言語が多いのに
話し言葉を獲得していない(発声が苦手な)生徒が多くいます
その理由を日本にいる言語療法士の友達に尋ねてみたところ
いくつかの理由の中には
「身の回りのことが身振り等で伝わるので本人としては困っていないため話そうとしない(家族や周囲の人とツーカーの仲だから、音声言語は必要としない生活)と理由もあり
子供たちのこれまでの様子や先生方の接し方を見ていると
この理由も大いに考えられると思いました
この学級の子供たちも大人の話すことをよく理解している一方
言葉を発することが苦手(というか、そのチャンスがあまりない)ので
楽しく声を出す授業を提案したいと思っていました
今日の子供たちの反応は私が期待していたものに近く
とても嬉しい時間となりました
また、今日の帰り際
遠くから「あっあっ」と呼ぶ声が聞こえたので振り向くと
例の学級のほとんど発声しない子が元気に手を振っていました
これも「あっ」を教えた2週間の成果だと思います
また、「パパ」と「ママ」だけ言える14歳くらいの女の子に
この1週間、毎朝私の名前の発声の仕方を教えたところ
今日初めて一音ずつ「か」「お」「り」と私を呼んでくれたのです
「じょうず!じょうず!呼んでくれてとっても嬉しいよ」と伝えると
その子もとっても嬉しそうで
休み時間も私のところに来て「か」「お」「り」と^^
言葉を覚えていくためには
伝える喜びや伝わる喜びをいっぱい感じる経験が必要だなぁ
と、あらためて思う今日でした