これは子どもに限ったことではない
私たち教師にとっても学校は「学びの場」なのだ
今回の講師は8歳の少女
先日、保護者とともに放課後の学校を訪れてきた女の子がいた
彼女は今年から本校(養護学校)に入学し
昨年までは通常の学校に通っていた子だ
なので知的な障がいは一見わからないほど軽い
そんな彼女が雨上がりの雑木林を指差し
「あっ!カッツォだ!」と駆けだした(※カッツォ=でっけーかなぶん)
「雨が強く降った後に飛ぶんだよ」って
飛んでるかなぶんをどうやって捕らえるのかと思ったら
そばにあった小枝をもぎ取り
そいつで勢いよく飛びまわるかなぶんを次々とたたき落とす
私も負けてはいられぬと
彼女の真似をして小枝でバシバシとかなぶんをたたき落とす
次に彼女はかなぶんの遊び方を教えてくれた
後ろ足を一本、もげないように注意しながらつまんで軽く振ると
「ぶーんっぶーんっ」といい音を立てて羽をばたつかせるのだ
それはまるで「ぶんぶんゴマ」のようである
8匹ほどポケットに集まった頃、どこからかペットボトルを見つけ出し
飲み口大のかなぶんを次々それに入れていく
遊ぶため、または観察するために持って帰ると思いきや
「トスタード(焼く)にするとおいしいんだよ!」と満面の笑み
牛や鶏、クイと共に田舎に住んでいるという彼女
字が書けなくても
足し算ができなくても
私なんかよりもずっと「生きる力」を持ったたくましい女の子だった
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