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2011年9月27日火曜日

そしてまたひとり

先輩隊員が任期を満了し
日本へと帰国した

その夜隊員連絡所は
とっても温かい空気に包まれた

歳も職種も生まれた場所も
みんな違う隊員たちが
それぞれの希望を持ってここに来た

日本ではすれ違うことすらなかったかもしれない者同士が
地球の裏側で出逢い
楽しい時間を、時には辛さを分かち合い
青春を共有する

そんな仲間の一人の新たな旅立ちに
かんぱい!




2年間でこんなに髪が伸びました
髪を切らなきゃ実家に入れてもらえないって・・・


2年間本当に御苦労さまでした
そしてたくさんありがとぉ

2011年9月23日金曜日

見てしまった

ベルメゾンネットから届いた一通のメール
そのタイトルは「いも・くり・かぼちゃスイーツ大特集」
目の毒とわかっていながら開かずにはいられなかった

わけありかぼちゃチーズバー
訳なんてどうでもいいと思った

渋皮栗入栗きんとんロール
ややこしい名前にむしろ想像力をかきたてられた

福芋みっくす
平仮名「みっくす」にキュンとした

スーパースターロール&栗~む大副セット
スーパーな巻き物な上に
く・く・栗ぃ~むぅううううううううう
だ・だ・大副ぅううううううううううううう
これ以上苦しめないでぇえええええええ

極めつけは渋皮栗納豆
甘納豆でなく栗納豆だとぉおおおおお




せまて今夜は
いもくりかぼちゃの夢が見たい

第3回講習会

今日は私が提案する第3回目の勉強会を開きました
内容はずばり!
「研究授業について」です
今日に先立って学校コーディネーターの先生と校長先生には
今年度、研究授業をしてみたいという私の提案は了承済み
他の先生方の有無を言わさず実行する魂胆でした

目的、方法、ポイントなど一通り話し終わった後
先生方から「最初にかおりの授業を手本として見せてほしい」との声が。。。
ここで私はきっぱりと「できません」と答えました
なぜか?
それは、幾度となく予告なしに投げ渡されたクラスで四苦八苦し
この1年間しみじみと感じてきたことだからです
特に養護学校では、先生と子どもの関係の上に授業が成り立つ
そう感じてきたからです
だからこそ昨年度末にクラスを持ちたいと校長先生に言ったのです
そうすれば私が子どもとどうかかわるか
どんな授業を大切にしているかを
時間をかけて先生方に見せることができると思ったから
でも、二転三転して今年度それは叶わなかった

そんな思いを十分に伝えることができたのかできなかったのか
数人の先生方から「その通りだ」と同感してもらい
何とかその場が収まったわけで

面倒な仕事を提案した私への当てつけ的な雰囲気も感じたので
講習会後、校長先生に「先生方は乗り気じゃないね」というと
「でもやらなければいけないのよ」と校長先生
周りからの評価は「優柔不断な校長」でも
今日ばかりは私には心強い存在でした

早速来月第1週には一回目の提案授業です
私の経験と知識をできる限り先生方と共有できたら

簡単なことではないけど
その分やる価値はある

そう、今年は当たって砕けようと思ってるんだもん
当たってみなきゃ      ね!

ついに本日・・・

我が家に泥棒が入りました

先々週買ったばかりの二男のパソコンと
Jennyの衣類数点、貴金属類が根こそぎ盗られました

手口は。。。
我が家で働くお手伝いさんに「宝くじが当選した」と声をかけ
その紙に浸み込ませたと思われる薬物で意識朦朧となったところを
3人組の男女が巧みに色々と理由をつけながら我が家に誘導し侵入
上記の品を持って行ったということでした

二十歳になったばかりのお手伝さんはずっと泣いています
その時3歳の息子と一緒でした

良く考えれば、それだけの被害で済んで良かったと
悪く考えれば、家に入って金目のものがたくさんあると知った奴等が
この後大がかりな盗みを企まないとも言えないと


最近薬を使ったこの手の犯罪が増加しているそうです
人を疑わなければ自分を守れない社会
悲しい現実です

2011年9月22日木曜日

自閉症教育について思うこと

自閉症教育のキーワードは
・場所の一対一対応などの「物理的構造化」
・活動の流れなどの「スケジュールの構造化」
・課題の数をはじめから提示しておくなどの「視覚的構造化」
と言われている


日本で働いていた頃から
自分の感覚だけでは語れない
わからないことだらけの世界だったから
自分の判断にもいつも自信がなかったけど
自閉症教育に関して見聞きすること全てをうのみにすることが怖いという感覚は
確かに私の中にあった
個人と、個人が生活する環境を背景に
指導内容や方法を慎重に選択していく必要があると日々感じていた

それでも試行錯誤しながらやってきたことが
子どもや家族の笑顔につながった時には
自分のこと以上に嬉しかったし
自分の感覚を磨くことや知識を広げることの大切さを
その都度感じてきた


ここへ来るにあたって興味があったことは
超ルーズな南米で自閉症の方たちがどんな表情で生活しているのか
ということ

実際にかかわっている子は配属先の生徒だけで
たくさんの自閉症児者の方々とは出会っていないけど
私の知る限りでは、皆思いのほか穏やかな表情で過ごしている

それはなぜか

想像するにエクアドルの国民性が
日本のように厳格に秩序を求めないからかもしれない
社会が自由でいるのだから君たちも自由でいい
そういう空気がエクアドルにはあるのかもしれない

とはいっても
「突然ですが、これから君たちができるようになるまで行進の練習をしなさい」
「わからない話がしばらく続いても、動かず黙ってそこに立っていなさい」
「チャイムが鳴って30分過ぎたけど、遊びを辞めて教室に入りなさい」
「先生は疲れたから、あとは悪いことしないで適当に過ごしなさい」
こういう状況が突如として現れ、苦しむ子どもを見るのも事実

そんな時
「できる限り予定を教えましょう」
「子どものわかる方法で時間を示しましょう」
「伝えた通りに私たちも動きましょう」
「秩序を求めるのなら秩序を持って教えましょう」と先生方に伝えても
予定、継続、秩序を保つことが苦手だから、もちろん実行は難しく
その必要性や重要性すら感じてもらえないことがほとんどだろうと想像する

ましてや家庭にそれらを求めたところで
実行される可能性は限りなく0に近い

この1年間何度となく感じてきたここの現実


では私にできることはなんだろう

彼らがどんな世界に生きているのか
日本ではどういった方法で彼らに物事を教えているのか
それらを伝えることだけかな

あとは、私自身がそうしてきたように
先生方がここの生活に合う形を取捨選択していけばいい




うん、それでいいと思う

2011年9月19日月曜日

彼になら命を預けてもいいと思った

彼のまなざしは真剣そのものだった

キトからラタクンガへの帰りのバス

幸せは満足度

最近ふと、
  「幸せ」をあえて図ろうとするならば
  日々の「満足度」がその尺度になるのでは   と。


必ずしも楽しさや達成感を味わう日だけが「満足な一日」とは限らない
穏やかに過ぎた一日に幸せを感じるときもあれば
思い悩み、悔し涙を流した日に充実感を感じることだってある
いや、かえってそういった日々の方が後々
実りあった時間だと思えるかもしれない

人生は平凡な毎日といろんな出来事の積み重ねである
それらを自分がどう受け止め
どう対処し
どう意味付けするのか
その一連の過程で得られる個人内の満足度が
「幸せ感」と言えるのではないだろうか

同じひとつの出来事も人によって受け止め方や感じ方は違う

満足できるための努力と
満足する心を養しなおう

学校からの帰り道
ふとそう思った

2011年9月18日日曜日

リンゴちゃんの思い出

リンゴちゃんが来た日
まだ小さかった鶏冠

見る見るうちに大きくなって
子どもたちにも人気者のリンゴちゃんでした
それが今夜・・・
こうなって・・・


こうなって・・・
  
こうなって・・・
こうなって・・・


こうなったのでした・・・

骨は犬たちへ
残りの肉は明日のサンドイッチに
体内にできかかっていた卵は明日のスープになります

ありがとうリンゴちゃん
ありがとぉ

ついにこの日がやってきた

毎日のように「いつむくの?(殺すの?)」って聞かれ続けて3か月
私の可愛いペットだったリンゴちゃんが
ついに私の血と肉に変わる日がやってきました

どこから見ても誰が見ても
むくむくした食べ頃のリンゴちゃんでした

帰り際、用務員のおばさんに「今日持って帰りなさいねっ」
と、有無を言わさず袋に入れられたリンゴを渡され
もう先延ばしでききないなぁと覚悟をきめて家に持って帰りました

ここで頼りになるのはお手伝いさんのブランキータちゃん
とは言っても彼女も自分の手で絞めるのは初めて
手伝ってと言われ涙ながらにリンゴちゃんの足をつかみました
バタバタとすごい力で暴れました
顔をそむけていたけど、息を引き取る瞬間はつかんでいた足の感触からわかりました

私にとっても初めての体験

私たちは数え切れない命をもらって生きているということを
リンゴちゃんから教えてもった今日でした

羽は熱湯につけながらむいていきます

あっという間につるんとなりました


実にたくましい
笑顔のブランキータちゃん
 今夜がリンゴちゃんの最後の晴れ舞台
これから我が家のパパさんのお誕生会です

2011年9月16日金曜日

いつの間にか

気づいたら慣れていたこと

家族(エク)のいさかい
我が家(エク)の生水
台所のナメクジ
カーテンのない私の部屋
細いシャワー
曲がった額縁
ひとつのコップで回し飲み
まんず果たされない口約束
前後ろのないジャージのズボン
屋根の上から吠る犬
豚の皮
牛のうんち

・・・

だてに1年暮らしてないわ・・・

泡が立つなら

エクアドルの我が家では食器洗剤がなくなった時
洗濯洗剤を使って食器を洗います

すすいでもすすいでも
なかなか洗剤のぬめりが取れないため
最初は抵抗がありましたが
どこの家でもそうしていることを知ってから
「泡が立つなら・・・」と自分


・・・って、そういう問題!?

2011年9月14日水曜日

モデルルーム



今日、我が家(ステー先)の家具が一新
皮張りのソファーはモデルルーム並みの格好よさ
くれぐれも汚さないようにと念を押される


しめて3000ドル也
(月賦払い:$130×24か月)

2011年9月13日火曜日

学校は学ぶところ

これは子どもに限ったことではない
私たち教師にとっても学校は「学びの場」なのだ

今回の講師は8歳の少女

先日、保護者とともに放課後の学校を訪れてきた女の子がいた
彼女は今年から本校(養護学校)に入学し
昨年までは通常の学校に通っていた子だ
なので知的な障がいは一見わからないほど軽い

そんな彼女が雨上がりの雑木林を指差し
「あっ!カッツォだ!」と駆けだした(※カッツォ=でっけーかなぶん)
「雨が強く降った後に飛ぶんだよ」って

飛んでるかなぶんをどうやって捕らえるのかと思ったら
そばにあった小枝をもぎ取り
そいつで勢いよく飛びまわるかなぶんを次々とたたき落とす

私も負けてはいられぬと
彼女の真似をして小枝でバシバシとかなぶんをたたき落とす

次に彼女はかなぶんの遊び方を教えてくれた
後ろ足を一本、もげないように注意しながらつまんで軽く振ると
「ぶーんっぶーんっ」といい音を立てて羽をばたつかせるのだ
それはまるで「ぶんぶんゴマ」のようである

8匹ほどポケットに集まった頃、どこからかペットボトルを見つけ出し
飲み口大のかなぶんを次々それに入れていく
遊ぶため、または観察するために持って帰ると思いきや
「トスタード(焼く)にするとおいしいんだよ!」と満面の笑み

牛や鶏、クイと共に田舎に住んでいるという彼女
字が書けなくても
足し算ができなくても
私なんかよりもずっと「生きる力」を持ったたくましい女の子だった

勇気

“勇気”は色々な出来事や人との出会い、経験によって
少しずつ出せる量が増えていくように思う

私は以前から10の“勇気”を持っていたとする
赤ん坊の頃は1勇気
部活バカだった高校生の頃には3まで出せるようになっていただろう
大学受験に落ちて浪人し
実家を出て一人暮らしをし
山小屋で仲間と酒を飲みながら語り合い
教員採用試験に受かり
学級を持ち
たくさんの子どもたちと家族と出逢い
悩み喜び感謝し
JICAに応募する時には6勇気まで出せるようになっていた

そして今、エクアドルに来て1年3カ月
いつしか7勇気まで出せるようになった自分に気がつく

世に触れ自分を知る
弱いところや未熟なところも痛いほど知ったが
自分の強さや可能性も感じることができた

今日も悔し涙を流した分
強くなって日本に戻りたい

2011年9月7日水曜日

先日の発見

家の前の売店に吊るされている豚の頭

いちあたま


ドル

※5ドルまで値切り可能

新年度の幕開け

昨日から新年度がスタートしました
その幕開けは、先生同士の喧嘩
始業式が始まる前から女の言い合いが始まりました

そして今日
一人の先生が学校を辞めました
来月も一人
再来月も一人辞めるつもりでいるそうです
その理由は言うまでもなく
職場の人間関係に耐えられなくなったから

今年学校は新しいことに挑戦しようとしています
いつでも変革には、痛みがつきものかもしれません


と、スタートから先行きが不安ですが
私の心は「希望」を失っていません
言い争う先生達を上手に諭すことはできませんが
一人ひとりの先生と「子どもたちのための何か」を形にすることはできるから

新年度、エクアドル国内の学校職員は
日本のように8時間勤務となり
児童が帰った後、授業の準備や話し合う時間ができました
これは私にとって大きなチャンスです

「のん気・根気・元気」
3つの「気」で今日は笑顔で頑張れた

残り7カ月、そう言える日々を送りたいなぁ

2011年9月5日月曜日

Ruca Pichincha 4696m

明日からの新年度スタートを目前に
山で一発気合いを入れてきました!

首都キトにあるRuca Pichincha 4696m

目指すは雲のかかったあの頂


最後はこんな岩場が出てきて


行程3時間、標高差約1000m

山頂にてメンバー6人でハイチーズ
岸壁に霜がつくほど※寒かったぁ※

久々の登山
やっぱり私は山が好き


仲間と自然からエネルギーをもらって
明日からの新年度!またがんばるぞー

2011年9月1日木曜日

本日の発見

つい、「もったいない」と思ってしまう時間を
(ようするに「無駄」だと思ってしまう時間を)
穏やかな気持ちで過ごせるようになってきた自分